木造住宅に使う材料、木材にはいろんな種類のものがあります。

軸組みとしては柱、梁、桁があれば軸組みができます。

柱の寸法は一般的には120角または105角で長さは3mですが、

梁、桁は柱の寸法に合わせて幅は決まりますが背(高さ)は

かかる荷重によって変わります。

壁を構成する部材としては柱のほかに間柱、半柱があります。

これも柱の幅に合わせた部材を使いますが厚さが違います。

間柱は30ミリ、半柱は40から45ミリです。

天井を造る部材としては野縁(寸2角)と言われる35ミリ角の

部材が一般的です。

プレハブ住宅では軽天という部材が使われています。

それから胴縁(45×15)は壁の下地として柱の上から横に流して

使われますが、これを使わずに柱に石膏ボードを直に貼る造り方

もあります。

集成材の柱を使っている家は柱が反ったり捻じれたりすることが

少ないので直にボードを貼ることが多いですが、無垢の柱の場合

は背割りなどがあり壁に不陸が生じやすいので胴縁を使って壁の通り

を確保することが多いです。

 

最近あまり使われなくなったのが写真の根太です。

土台や大引に直接合板を貼る施工が多くなりました。

新建材のフロアーは昔はベニヤが使われていて弾力があったのですが、

べニアが高価になり最近は接着剤で固めた合板が主流で弾力性がなく

下地に合板が必要です。

また合板を直貼りすることで床構面を構成することができます。

それで根太施工をするところは少なくなっています。

当社は床板に杉や桧を使うので今でも根太施工をしています。

なので床組み、仕上げには新建材はほぼ使いません。

床下は湿気を含みやすいところですから、合板よりは自然の木の方が

長持ちするはずです。

またこの施工のほうが今後改修することがあっても施工はしやすいです。