当社がよく施工するエアパス工法の家です。

同じエアパスでも屋根材はガルバリウムを使うことが多いのですが、

この家は瓦屋根です。

瓦屋根の越屋根もいいものです。

この家は斑鳩町にあって風致地区の制限で瓦屋根にしています。

 

斑鳩町というところは町内の44パーセントが斑鳩風致地区になっています。

ほぼ半分が風致地区です。

法隆寺が世界文化遺産に指定されているので制限も厳しくなります。

屋根はもちろん和瓦、外壁の色も3種類くらいの中からの選定でした。

漆喰の白はいいのですが、塗装の白はダメでした。

また、一部板貼りにしているのですが、この板の色もほぼ指定でした。

しかも、板の貼り方向は縦貼りです。

 

今、平城京のすぐ横で新築を検討している人がいるのですが、こちらも同じくらい

の制限があります。(斑鳩町よりはゆるいですが)

こちらも外壁は、漆喰の白はいいのですが塗装の白はダメなようです。

どこまでの色を白と判定するのかは知りませんが。

 

街並みをきれいにするにはこのような制限は必要です。

日本という国はいろんなものを取りれるのが得意です。

外国の建物でもデザインを取りれますし、実際外国の家そのものを輸入して建てて

いる会社もあります。

これでは街並みはきれいにはなりません。

色とりどりの遊園地のような団地もあります。

家の好みは人それぞれですが、どうして日本本来の家が少なくなったのでしょうか。

これは家を供給する側にも責任があります。

売れるなら、なんでも建てればいいというものではありません。