岩手県で地震が起きたかと思うと、宮崎県でも

起きています。

本当ににどこで起きるかわかりません。

岩手県での地震時の映像が流れてましたが、鉄筋コンクリート造

らしき3階建ての建物が豆腐のように・・・はオーバーですが、

ユラユラと揺れてました。

あんな固い建物があんな風に揺れるんですね。

木造の家屋はもっと揺れたことでしょう。

怪我をされた方もいるようですが、全壊などの大きな被害はなさ

そうで何よりです。

やっぱり度重なる震災で建物も耐震化や対策が進んでいるのだと

思います。

 

写真は当社のモデルハウスですが、ここ数年大きな開口やオープン

な間取りが増えました。

10年以上前ではキッチンとダイニング、リビングが壁で仕切られて

いたのが、今ではLDKが一体になっている家が普通になっています。

誰がどこにいてもわかる、テレビを見ながらでも食事の準備ができる、

特に家庭の主婦にとっては疎外感のあったキッチンが開放的になりました。

そうすることで子供さんの相手をしながらでも食事の準備ができます。

少なくとも現代の生活様式には合った間取りです。

 

しかし、このオープンな間取りは耐震という面では不利に働きます。

オープンな間取りができないわけではないのですが、施工上は制約

が増えます。

ひと昔前のように、廊下があって部屋が区切られていた間取りに比べ

れば確実に壁が少なくなっています。

少なくなった壁をどこかで補充することになります。

壁量の大きな壁(強い壁)を増やすのが一番簡単ですが、耐荷重の大きな

金物(ホールダウンなど)も一緒に増えます。

そして限られた箇所に大きな力がかかるようになります。

これは本当は家には良くないことです。

なるべくならば、かかる力をまんべんなく分散させるのが理想です。

会社によっては大きな力を受ける金物や断面の大きな梁を自慢するかの

ように説明するところもあるようですが、それは間取りの取り方に無理

があるからです。

普通のお客さんには構造的なことはわかりませんが、提案してもらった

平面図をよく見て、2階の壁を1階の壁がどれくらいの割合で支えているか、

壁が家全体に万遍なくあるかじっくり見てみるのもいいと思います。

1階の平面図に赤鉛筆で2階の間取りを写してみるのもいいと思います。

1階の壁が2階の壁をたくさん支えていますか。

耐震等級を確保してあってもこれが原因で倒壊した例はあります。

2階の荷重は地震が来なくても家がある限りずっと1階が支えています。