当社では輸入材は使わずに主に吉野の木材を使って家づくり

をしています。

今日、材木屋さんと話をする機会がありました。

やはり、ウッドショックの影響が出ているそうです。

特に輸入に頼ってきた米松、ホワイトウッド、集成材に影響が

出ているようで今までお付き合いのなかった工務店からも問い

合わせが増えているそうです。

しかし、どこも材料不足で新規での取引はしていないとのこと。

一番困っているのは大きなプレカット工場のようです。

扱う量が違いますから。

日本の木を使って家づくりをしている工務店は関係がないよう

に思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

構造材は別としても野材と言われる比較的細い部材はどこの家

でも使いますが、これが不足しつつあります。

入荷するなり出ていく、といった状態らしいです。

構造材は右から左に樹種や取引ルートを変えることはできません

が、野材はどこから取り寄せてもわかりません。

当初はおそらく8月ころまでは不足気味の状態が続くだろうと

いわれてましたが、どうやら今年いっぱいくらい影響がでそうな

雰囲気です。

先のことは誰もわかりませんが、現状での輸入材の割合は70%とも

言われますから、まともに被るところもあるかもしれません。

着工できない、大幅に遅れる、場合によっては価格が変動する

といったこともあり得る、または既に起きているのかと思います。

 

しかし、大量に新築住宅が建つ時代ではありません。

それほど大きな混乱は起きないことを願いますが、輸入に頼りすぎる

のは輸出国の事情に簡単に左右されます。

「余っているから安価で分けますよ」と言っておきながら「国内で

たくさん使うようになったので売れません」というのも勝手なものです。

林業を急に変革することは無理ですが、少しづつ国内産を使うように

なればいい方向に向かうことでしょう。

何より日本で住むのですから、家づくりには日本の木が一番適しています。

 

話は変わりますが、「構造用集成材」

当社では使ってませんが、大きな断面の梁材なども造れて強度もあって

住宅ではたくさん使われています。

人工的な構造材というのがあまり信用できず、また使われている樹種に

疑問があるので使っていないのですが、当然これも不足気味です。

しかし、この集成材はある材木屋さんに言わせると

丸太を製材した時に出る端材が活用できるので木材の歩留まりがよく

なるそうです。

要は一本の丸太からとれる活用できる木材の量が増えるということです。

これはこれでいい面があるのですね。

しかし一本の丸太をわざわざ引き裂いて造っている集成材もあるそうで、

これはいただけないですね。

 

写真の家ですが、5月22・23日に構造の見学会をさせていただきます。

改めて「日本(吉野)の木」はどんな木か見てもらうのもいいかと思います。