古民家のような昔の家によくある外壁です。

昔は外壁も真壁といって柱を出している家が多く、柱の間

を左官で仕上げたり、板を貼ったりして仕上げていました。

中には荒壁といって土壁のままという家もあるくらいです。

現代の家ですが、柱の外側に合板を貼り、透湿シートで包んで

通気層を造っています。

その上から防水紙とラス網が一体になったものを貼り、モスタルを

下塗りしています。

下塗り完了後上塗りで表面を平滑にならします。

やっと仕上げの吹付作業に入ります。

この家はモルタルに吹き付けという仕上げですが、透湿シートの上に

化粧サイディングを貼って仕上げというのが今では一般的かもしれません。

 

外壁の仕上げは時代の流れもありますが、いろんな仕上げがあります。

板貼りなどは延焼の加減で規制が厳しく採用できない地域もありますが、

きれいな外観の家を造ることができます。

外観は住む人の好みですが、どれを選ぶかで施工費はずいぶん変わります。

いいのはわかっていても予算の加減で採用できないこともあります。

どんな仕上げが機能的かというと面白味はないですが、化粧サイディング

が機能的かもしれません。

施工も早く、種類も豊富、価格も幅が広く、吹き降りなどの雨でも心配あ

りません。

分譲住宅などはこれがほとんどです。

 

 

 

 

 

 

昨年お引渡しさせてもらった家です。

外壁は板貼りと漆喰で仕上げています。

手間を掛ければこんな仕上げの家も造れます。

「外壁に板は大丈夫?」と思われるかもしれませんが、今も残っている

古民家に使われています。

傷んできたら上から増し貼りしたり貼り替えたりができます。

自然の木ですから、サイディングのように生産終了ということはありま

せん。

永い目で見れば結果的にはこれが一番安上がりだという人もいます。