古民家のリフォームです。

古民家というと今は人気があって住んでみたいと思う人も

多いですが、「暗くて寒い」というイメージがあります。

また、家が相対的に大きくて持て余してしまうこともあります。

しかし、その大きさ、広さがいいという人もいます。

次に耐震性能です。

古民家は壁が少なく、開放的なゆえに現代の家(在来工法)の

ように考えると耐震性はあまりよくありません。

しかし、古民家は構造材の丈夫さや継ぎ手、仕口、土壁によって

倒壊しにくい造りになっています。

この家は伝統耐震診断によって耐震性を確認させてもらいました。

断熱性能はやはり断熱材を使うしかありません。

天井にグラスウール、床下はスタイロおよびウレタンの吹き付け

を施工しています。

開口部はサッシで対応しています。

サッシも最近は性能のいいものがたくさん作られています。

しかし、サッシを使うと外観が変わります。

アルミサッシが古民家には似合いませんが、断熱性を確保する

ために使っています。

木製のガラス戸でもペアガラスにはできますが、やはり気密性

は確保できません。

断熱のためには気密が必要ですが、この気密性能を表すC値と

いうものがあります。

1㎡の中にどれくらいの穴が開いているかを表すものです。

もちろん小さいほど性能はいいのですが、日本のメーカーはやたら

とこの性能を追いかけるのが好きです。

それを売りにしている会社もありますが、あまり小さくすると人は

ストレスを感じますのでほどほどに。

ビニールハウスの中が快適という人はいません。

外観をなるべく保つために木製の雨戸は再利用しています。

戸袋は新しく造らせてもらいました。

今日は完了検査でした。

室内は現代の住宅と変わりありません。

和室をLDKに取り込んでオープンにしたので暗さも解消され

ています。