
新築の家の刻みを始めています。
平屋の家が多くなりましたが、こちらの家も平屋です。
当社は構造材はプレカットしないで大工さんに刻んで
もらっています。
プレカット工法のデメリットは?を調べてみると
・複雑な加工に向いていない
確かにそうですね。
古民家で使われているような伝統的な継ぎ手や仕口はでき
ないと思います。
特に丸太は機械を通らないでしょう。
しかし一般的な住宅であれば特殊な継ぎ手・仕口は必要あり
ません。
・木材の特色を生かせない
機械に通すための点検はしているはずですが、杢目などは考慮
はしないでしょう。
どちら側に反るかなどの判断はできません。
柱の元口と末口は見ていると思いますが。
柱は木が生えている状態で建てなければなりません。
逆さまに建てるとさ逆木と言って嫌われます。
・技術継承できない。
機械が代わりにしてくれるので人が覚えることはできません。
・精度が落ちる
これはそうなんでしょうか。
機械についている切断や切削のための刃の摩耗の程度により
接合部が緩くなったりすることがあると聞いたことはありますが、
個人差はないので品質は安定していると思います。
記載されてませんでしたが、木材の端切れなど残材の加工や処理
という点では工場のことですから効率よく処理できるでしょう。
当社は木材の端切れは薪ストーブの燃料にしています。
手刻みとプレカットはどちらもメリット、デメリットがありますが
現状は9割以上がプレカットです。
大工さんが2週間、3週間かかるところを数日で加工してくれます。
しかして手刻みがなくなることはないでしょうね。
