昔は小屋組みによく丸太が使われていました。

古民家などは2階に上がるとたくさん使われています。

瓦屋根の大きな荷重を受けながら大きな空間をつくる

には丸太のような木材が必要になります。

中には不釣り合いなくらいに大きな材が使われている

こともあります。

構造的には2階の高いところに重い材料を使うのは不利

なように思いますが、棟上げした時の見た目にも重厚感

があってよかったのかもしれません。

墨付け、刻みがしやすいように太鼓と言われる両サイド

を切り落とした木材もよく使われました。

 

 

 

 

 

 

 

最近というかここ数年は上棟している物件を見ても丸太の梁

を使っている家は見かけません。

材料がないのか、そのような木材を使う必要がなくなったのか、

プレカットでは対応できないからか、完成すればわからないので

そこに費用を掛ける必要もないからかもしれません。

当社は建て替え時に前の家の部材を再利用させてもらうことがあ

ります。

古材の再利用となると、解体時の取り出しから運搬、加工といろ

んな工程が必要になり費用も掛かります。

木材自体は無料でも経費が掛かります。

解体時の木材を再利用するのが一番効率がいいと思います。