今日はお引渡し後10年目の点検でした。
この仕事をしているとよく思うのが「もうそんなになるのか」
ということです。
家が完成してお引渡しをするときも初めてお会いしてからほぼ
1年ということもあります。
普段使いでは気になるところはないということでしたので
10年目ということで床下や小屋裏を主に点検させてもらいました。
当時はエアパス工法というパッシブソーラーハウスを主に
施工させてもらってました。
基礎と小屋裏及び腰屋根に開閉式の換気口を付けて冬は閉じる
ことで太陽熱を壁や小屋裏に閉じ込めて暖かくし、夏は開放し
て空気を排出することで涼しくするというソーラーハウスです。
昨今の高気密・高断熱化に伴いソーラーハウスは一気になくな
りました。
当時はOMソーラーやソーラーサーキット、WBなどソーラーハウスを
扱っている工務店はたくさんありました。
今でもこれはよくできていると思うことがあります。
夏は明らかに涼しいです。
幸い雨漏れを起こしたような跡もなくよく乾燥した小屋裏でした。
外壁や基礎まわりも点検します。
これといったクラックもなくきれいな状態が保たれています。
当社は化粧サイディングはほとんど使いません。
吹付、塗装仕上げ、左官仕上げ、板貼りといった仕上げが多いです。
いつも何が一番いいか迷いながら、試行錯誤しながら施工しています。
長い目で見ると化粧サイディングのほうがいいのかも、と思うことも
ありますが味気ないですね。
個人的には防火上許されるのならば板貼りの外壁が好きです。
補修するとしても簡単ですし、杉や桧の板は何年たっても無くなる
ことはありません。
既製品はやはり廃番というものは付き物です。