今の家づくりを始めてから20年ほど経過すること

になります。

それまではあるハウスメーカーの仕事をしていました。

ハウスメーカーですからほぼ新建材オンリーです。

構造材も集成材でした。

専務(家内)シックハウスと続けていても先が見え

ないのが理由で辞めました。

方向転換して昔ながらの日本の木と漆喰を使った

家づくりをすることにしました。

この家づくりは福島県にある四季工房さんのグループ

に加盟させてもらって始めたものです。

その会社のモデルハウスに行ってこれが本当の家づくり

だと思って加盟させてもらいました。

ちょうど時期も良かったようです。

 

 

 

 

 

 

シックハウスが大きく取り上げられた時でした。

日本の木と漆喰で造ったモデルハウスはかなり反響が

ありました。

化学物質に過敏な人がたくさん訪れました。

当時は「抗酸化住宅」もありました。

今も方針は変えずに同じ家づくりをしています。

 

先日ある雑誌に「天然、自然だから安全とは限らない」

という記事が掲載されていました。

天然、自然はいいイメージがありますが、化学、合成は

悪いイメージがあります。

食品に関する記事ですが食品が安全かどうかは有害な物質

がどのくらい含まれるかによって決まります。

有害性は「ハザード」と言われるそうですが化学合成品は

人の健康に影響がないように摂取量の上限が定められていて

厳しく管理されています。

合成でも天然でもゼロリスクはなくジャガイモでも管理が悪い

と食中毒を起こす可能性があります。

天然のものは様々な成分が含まれていてリスクがきちんと評価

されていません。

食経験のあるものは普通に食べていれば問題ないですが、天然物

を濃縮した健康食品は注意が必要ということです。

健康食品は「ナチュラル」をアピールしていますが、科学的に

安全を意味するものではありません。

野菜などの含まれるβ-カロテンはがんや心疾患の予防に効果が

あるとされてきましたが、大量摂取すると肺がんの発生リスク

が上がると報告されています。

この記事は2月号に掲載されていたものですが、奇しくも今ある

サプリメントを摂取してきた人に被害が出ています。

健康食品が安全とは限らないと前々から考えている人がいたんですね。

幸い自然素材を多用した家で健康被害が出たという報告はなさ

そうですがそんなことが起こらないように願いたいです。

年々人の抵抗力が落ちてきているのはないかと思うことがあります。

どんなことでどんな症状が出るかわかりません。