今月上棟させていただく家は化粧垂木という仕様の家です。

軒の裏に屋根を支える垂木という木がそのまま見えている

仕様のことです。

瓦屋根の和風の家に多く、寺社・仏閣などはすべて化粧垂木

です。

最近の家は化粧垂木にすることはあまりありません。

軒自体があまりないですし、サイディングなどで覆われていて

壁と同じような仕上げになっています。

化粧垂木になるとそのまま見えるので節のない木を使います。

節のない木は高くなるのですが、垂木のように先のほうしか

見えない木は全体に節のない木を使う必要はありませんから、

業界には「鼻先無地」という先のほうだけ節のない木があります。

少しでも材料費を抑えるための材料です。

また日本の木は伐採・運搬の都合上4mの長さが基準というか

規格になっていて、これを超えると急に高価になります。

例えばこの垂木。4mの材料が2000円するとすると5mになると

4000円とほぼ倍の価格となります。

屋根というのは意外と5mの垂木が必要になることが多いんです。