今年の夏は暑かったですね。

と言ってもまだ終わったわけではありませんが、このような季節では

高気密・高断熱の家はどうなんでしょうか。

やはりエアコンが効きやすく快適なんでしょうか。

性能重視の家ではC値やUA値を競うように表示している家づくりも

あります。

性能だけで売れればそんな簡単なことはありませんが、ある程度の目安

にはなります。

当社も数値を追い求めるつもりはありませんが、自社の性能くらいは

把握しておく必要はあるとは思っています。

当社は以前からどちらかというと自然素材系の家づくりをしています。

床材や出入り枠は桧や杉を使いますし、壁は主に漆喰、天井は板貼りや

和紙といった仕上げです。

構造材も天然乾燥材です。

乾燥すれば収縮もしますし、多少のひび割れも起こします。

ですから気密の取りにくい家です。

先日、モデルハウスに来られたお客さんの話ですが

高気密・高断熱の家に体験宿泊をされたことがあるそうです。

そこで気になったのが臭いだったそうです。

何の臭いかはここではやめておきます。

高断熱で有名なドイツの家ではあるみたいです。

高気密・高断熱になればいくら機械換気をしていても臭いはこもるかも

しれません。

機械換気の種類にもよるでしょう。

エアコンの状態にもよるかもしれません。

改善する方法はあるのだと思いますが、やはり閉じ込められた空間という

ところに無理があるのではないでしょうか。

私も高気密・高断熱の部屋を体験したことはあります。

確かにわずかな冷暖房でこれだけの気温を維持できるのかと感心しましたが、

どことなく息苦しさを感じたものです。

もちろん気のせいかもしれませんが、なんとなく人が暮らす空間としては適し

ていないような感覚になった覚えがあります。

何事もほどほどでいいのではないでしょうか。