台所のリフォームです。

古民家ではありません。

築30年から40年位でしょうか。

土間コンクリートが打設してありますが、コンクリートの束石に

木の束を建てて大引を支えています。

現代では土間コンに鋼製束といったところです。

構造の柱はおそらく桧のようで無垢材を使っていて壁下地に胴縁

を使って不陸を調整しています。

当時の特徴をよく表しているのは壁のグラスウールでしょうか。

50ミリのグラスウールです。

当時は壁も天井も50ミリのグラスウールを使っていました。

壁は柱が105mmありますから空間の半分くらいの断熱材を柱と間柱

の間に詰め込んでいます。

断熱材が出たばかりのころはこのようにとにかく詰め込んでおけばいい

という状態で防湿層を柱と間柱に止付けて連続させるということは

誰もしていませんでした。

幸いこの家では断熱材を結露を起こす事無く過ごしてきたようですが、

すき間だらけであまり断熱材としての役目は果たしていなかったでしょう。