こちらは今施工中の新築の家です。

石膏ボードを貼る前の壁の中を上から見た写真ですが、

巾木の施工中です。

生活するにあたってはどうでもいいことですが、豆知識

として読んでもらえればと思います。

巾木というのは壁の下、床との境についている部材のことです。

掃除機が当たったりしても壁を傷めないようにするための部材

です。

写真の壁の両側に溝の付いた部材がついてますがこれが巾木です。

昔はこのように壁を貼る前に先に付けていました。

当社では今も新築の家はこの施工です。

この溝に石膏ボードを落とし込んで壁を貼ります。

巾が35mm、高さが50ミリくらいの部材です。

上から床に向かってビスで固定していますからかなり頑丈について

います。

しかし、現代の家ではこの巾木は壁の石膏ボードを貼ってからあと

で壁に貼り付けています。

ですから厚みも1センチ程度の部材になっています。

この場合の巾木は石膏ボードと床とのすき間を隠すためでもあります。

壁の石膏ボードは天井とのすき間を無くすために天井に押し上げて貼

るので床との間に隙間が空きます。

これは施工の手順にもよるのですが、ほとんどの大工さんは天井の

ボードから貼ります。

それから壁のボードを押し上げて貼ります。

中には、壁のボードを先に貼って後で天井のボードを貼る大工さんも

いますが、壁とのすき間を無くすのが大変です。

 

先付けの巾木がいいか、後付けの巾木がいいかは一長一短です。

先に付けると巾木はしっかりと床についているので頑丈で巾木と床の間

に隙間はできません。

しかし、後から付けると壁のボードに接着剤で付いているだけです。

また床とのすき間もできやすいです。

しかしリフォームで床を貼り替えるとなると先付けの巾木は外さないと

既存のフロアーは剥がすことができません。

一方、後付けの巾木は簡単に外すことができます。