屋根の下地になる野地板というものです。

当社は今の家づくりをはじめてからずっと杉の板を使っています。

単純になるべく新建材を使わないようにというのが理由でした。

しかし、太陽の熱にさらされ、下からの湿気にさらされとかなり

過酷な状況になる部分で接着剤でつくられた材料よりも自然の物

のほうが丈夫ではないかとも思っています。

 

ほとんどの会社は合板を使っています。

ほとんどどころか杉板を使っている会社は数えるほどかもしれません。

それほど合板は扱いやすいです。

強度もメーカーが保証をしていますから構面の強度も確保できます。

そして施工も簡単です。

いいことばかりのようですが、脱炭素といった環境の面から考えると

そうでもありません。

合板の製造工程は

原木入荷(外材の輸入)、貯木、玉切り(所定の長さに切断)、

原木切削(大根のカツラムキのように薄くむきます)、単板乾燥

(蒸気と熱による)、補修・選別、接着剤塗布、冷圧(常温で圧縮)

熱圧(高温で圧縮)、裁断、研磨とこれだけの工程で仕上げられます。

すごく手間がかかっているんだな とも思いますが、

大量の2酸化炭素を出していることになります。

合板なくしてはこの建設業界は成り立たないかもしれませんがSDGs

の時代です。

いつまでもこのままいくとは限りません。

自然の素材はたくさんあります。

もっと活用すべきではないかと思います。