古民家のリフォームはよく施工させてもらいます。

リフォームの内容や仕上げは施主さんの要望によります。

なるべくならば古民家らしさを残して施工したいところですが、

要望があればそれに従います。

古民家と現代の家とでは生活様式が違います。

通り土間や四間取りの和室、時には六間取りの和室などは

現代の家では必要ありませんし、壁やほぼすべてが真壁仕上げ、

天井は和室以外、2階の床や小屋裏がそのまま表しといった造り

です。

間取りなどはそのまま残しても使い勝手が悪いです。

通り土間も好きな人はいますがやはり降りたり上がったりという

動作はつらいです。

壁の真壁などはそのまま塗替えでもいいかと思いますが、どうし

ても現代の家のイメージが強いのか大壁を望む人が多いです。

また大壁にすると汚れたり傷のある柱や造作材を隠すこともできます。

断熱や耐震にも大壁の方が有利です。

それから天井。

古民家は和室には天井がありますが、他の部屋は1階でも大和天井

またはササラ天井と言って梁と床板の裏側が見えているのが普通です。

また2階は小屋裏がそのままで垂木や野地板がそのまま見えているのが

ほとんどです。

1階の大和天井はそのままでも見ごたえがあっていいと思いますが、2階

の小屋裏は空間が大きすぎて空調が大変です。

また梁や母屋を見せることはあります。

これは好きな人が多いですが、空中にある構造材はその上に埃が溜まり

やすいです。

このように使い勝手を優先していくと古民家らしさはだんだんなくなっ

ていきます。

見せるための古民家ならいいのですが、生活の場としては現代の様式に

なってしまうのかもしれません。