来年、年明け早々上棟する家の構造材を加工しています。

30坪から40坪くらいの家で大工さんが一人だとほぼ1か月

近くかかって墨付け、手刻みをしています。

プレカットなら実働2~3日でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

すべて国産材、吉野材です。

国産材は流通している木材のうち30%くらいと言われます。

上棟している家を時々見かけますが、ほとんどの家が柱は

ホワイトウッド、梁、桁は米松のようです。

日本にたくさんの山があり木材はたくさんあると言われますが、

世界はそれ以上に広いですから大径木もたくさんあります。

流通量は相当なものなので輸入コストをかけても安価に手に

入れることができます。

育つ環境も様々なので日本では手に入れることができない木も

たくさんあります。

いい木もたくさんありますが、中には日本の高温多湿に合わない

木もあります。

また時間をかけて輸送するので腐敗や痛みを軽減するための防腐剤

が使用されていることもあります。

どんな木材もいい環境下にあれば簡単に腐ったりするものではありま

せんがやはり高温多湿の日本の環境下で育った木の方が適しています。

また国産材は総じて木目が真っすぐで年輪が狭いです。

変形しにくく長持ちしやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

国産材は高いというイメージがあるかもしれませんが、杉の木などは

生産量も多くそれほど高価ではありません。

しかし同じ国産材でも産地によって価格差があります。

昔ほどではありませんが、吉野の木といったブランドもあります。

完成すればほとんど見えなくなる構造材ですがより安心して使える木材です。