先日、ちょっとした取材でビスのことを訊かれました。
現場ではたくさんの種類のビスを使います。
ビスは木材同士を固定するには便利な金物です。
ずっと昔はそんな金物はなかったですね。
釘か木組みで対応していたのでしょう。
30年くらい前までは壁や天井に使う石膏ボードも釘や
また釘で固定してましたが今ではほぼすべてビスです。
現代の現場で使うビスはコースレッドや万能ビスです。
コースは粗い、スレッドはネジ山という意味ですが、
固定する力は強いですが木が割れることが多いので細身
のスリムビスというのもあります。
また万能ビスというのは高いネジ山と低いネジ山の2種類
が混じっていて比較的多用途です。
木工事に使うビスの種類はこれくらいかと思ってましたが、
パーチクルビスというビスもあるんですね。
パーチクルすなわち木毛板、木のくずなどを接着剤で固めた
板です。
いわゆる新建材で既製品の窓枠やドア、枠にたくさん使われ
ています。
当社は新建材はあまり使わないので知りませんでした。
軸が細くてネジ山が大きく、ネジの角度が鋭角になっています。
木のように繊維でつながっていない材料はネジに対してはもろい
のでそんな形になっています。
そういえばハウスメーカーで仕事をしていたころは大工さんも
使っていたのでしょうが、金物屋さんにもあまり置いてません
でした。