キッチンの配置というと今ではほぼ対面キッチン、あるいは
アイランド型となりました。
壁付けにすることは現代ではほとんどありません。
これはLDKが一体になってしまったのが原因でもあります。
リビングとダイニングを別の部屋にしていた時期があります。
部屋を細かく仕切っていました。
構造的には有利です。
冷暖房を効率よくするためもあったと思いますが臭いが他の部屋
に広がるのを嫌ったという理由もあります。
開放感を出すために、そして1階と2階につながりを持たすために
リビングに吹抜けを造るという間取りもあります。
当社のモデルハウスがそうです。
「広がりの間取り」と言ってなるべく無駄な空間を造らず、各部屋
につながりを持たせる間取りです。
廊下がなく壁の少ない間取りです。
部屋の仕切りが少ないのでその名の通り少ない坪数で広い空間を造
ります。
そんな間取りを提案するとやはり料理の臭いを気にする人はいました。
2階にまで臭いが上がります。
対処法はありませんでしたが、実際に生活してみるとそれほど気にする
ことはなかったようです。
空間を広くとるとそれだけ家全体の断熱性能は良くしなければなりません
でした。
そこでエアパスというパッシブソーラーを採用してましたが、今では
高気密・高断熱で少しくらい空間を広くしても空調に支障をきたすような
ことはなくなりました。
しかし、広々としたLDKは気持ちいいですが耐震的には不利です。
特に2階建になるときは2階の間仕切り、外壁が1階の壁でしっかりと支え
られるように考えるのは苦労しました。
いわゆる直下率というものです。
施主さんは耐震上の構造など頭にありません。
最近平屋の家が多くなりましたが、2階建の場合は今もそうです。
間取りを考えるとつい1階から考えたくなりますが、2階の間取りを考えて
からそれを1階の間取りの上にしっかりと載せるという考え方が正しいです。
構造材を大きくしたり金物で補強すれば計算上は成り立ちますが、
やはり2階の間仕切り・外壁は可能な限り1階の壁・柱で支えるように造る
のが理想です。
昨日は休みをもらってバイクの定期点検のあとツーリングに行ってきました。
変わったダムがあります。
すり鉢状にくりぬいた穴に水を落としてます。
川のせせらぎのようなきれいな音がしてましたが覗き込むと吸い込まれそうです。