家の断熱は居住空間をそっくり断熱材で包むことで成り立ちます。

それには気密性も大切です。

現代の家はどこもが高気密・高断熱でその性能を競い合うように

までなっています。

 

 

 

 

 

 

ところがドイツではそろそろ高気密ではない家に切り替わってきて

いるとも言われます。

あまりに気密性を高めると人体に悪影響を及ぼすこともあるそうで、

おそらく日本とは比べ物にならないくらいの気密性なんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

人体に影響を及ぼしては本末転倒ですが、個人的にはあまり気密重視

の家は好きではありません。

確かにいくら断熱性能を高めても隙間があれば効果はありませんが、

生活していても息苦しい感じがするのではと思います。

 

 

 

 

 

 

これは人体だけではなく、構造にも影響するのではないかと思います。

吹付による断熱などは隙間なく施工できていかにも断熱性に優れている

と思いますが、構造材はどうなんでしょうか。

断熱材自体に通気性があるので問題ないとも言われますが、まだ実績

を検証できるほどの年数は経過していません。

古民家のような真壁で構造材がほとんど表しになっている家は100年

を超え200年でも構造を保っています。

自然の空気にさらされているからですが、現代の高気密・高断熱の家は

壁の中でどうなるのでしょう。

使われている木材も輸入材が多く日本の気候に適しているとは思えません。

長期優良住宅と銘打って劣化対策を行っていますが疑問に思う部分も

あります。

30年、あるいは50年、そして100年と経過していったとき現代の家は

何の問題もなく建っているのでしょうか。