3年前にリフォームさせてもらった家です。

古民家です。

リフォーム工事をしているといろんな築年数の家を施工します。

在来の家もあれば伝統の家もあります。

と言っても一般の人には在来も伝統もわかりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

大まかに言って基礎の上の家が載っていれば在来で石の上に柱が建

っていれば伝統工法の家です。

改装程度のリフォームならばどちらであっても関係はありません。

しかし、耐震となるとこの方法は大きく変わります。

伝統工法の家であっても建築当初のままということはあまりありません。

たいがい、1回ないし2回くらいのリフォームがされています。

増築してあることもあります。

構造を考えてリフォームしてあればいいのですが、肝心な梁が撤去され

ていたり、足元の土台が取られていたりします。

増築となれば基礎が造られています。

そうなると混構造の家です。

混構造は在来で補強することになるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

伝統でも状態によって耐震の仕方が変わります。

伝統工法の家は柔構造なのでダンパーなどを使って補強することに

なります。

土台を固定するための基礎はいりません。

在来の家は筋違や合板を使って壁を補強すればいいのですが、その

壁の下にある基礎がしっかりしていることが前提です。

しかし、古い家になると基礎は無筋ということもあります。

そうなると基礎の補強が必要です。

家をリフォームするとき、築年数は浅いほうが、新しいほうがもちろん

いいのですが、古い在来の家よりもさらに古い古民家のほうがしっかり

していることがあります。

在来の家がたくさん建てられた時期は造りが良くない家が多いです。

早く建てて早く売る時代の家です。

古民家はあまりそういうことがありません。

どちらもそれなりの大工さんが仕事をしています。

その点で中古住宅を購入してリフォームするのは難しい点もあります。

不動産屋さんは売っていくらですから、いいことしか言わない傾向が

あります。

また、どれくらいでリフォームできるかを相談しても安い価格しか

提示しません。

相談に来られたお客さんで何度かそんなことがありました。

とてもそんな金額では考えているリフォームはできないという金額です。

しかし、これは工務店の間でもあることです。

これはどこが高いとかどこが安いとかではなく、リフォームの場合は

どこまでやり替えるか、どれだけ耐震性を持たせるか、どのランクの

断熱をするかの違いです。

耐震や断熱は計算根拠が必要です。

素人の方ではわかりませんが、提示してもらって説明を求めることは

できます。

せっかくの家ですから、それくらいはしてもらいましょう。

 

6月26日(土)にリフォームの相談会をします。

リフォーム、新築、検討中であってもわからないことがあればお答え

させてもらいます。