比較的新しい家をリフォームしています。

「古くなったから」というより使い勝手が悪くなったようです。

LDKが横並びになっていましたが、対面キッチンとも少し広い

リビングが欲しくなったようです。

ダイニングとキッチンが横並びというのは今でも時々採用しま

すが、これは暮らす人の使い勝手ですね。

リビングやダイニングに向かって調理したほうがいい人は対面

を選びます。

そのほうがテレビも見やすくなります。

しかし実はダイニングとの移動は少し遠くなります。

キッチンを横に並べると移動は楽です。

子供さんの勉強を見ながら炊事という人が採用することが多い

ようです。

 

こちらは築30年弱の家です。

このころはまだ外壁にバラ板と言われる杉の小幅板が貼られて

います。

この杉板の上に防水紙を貼ってラスという金網を打ち付けモル

タルを塗って吹き付けというのが当時は一般的でした。

その後すぐにこの施工方法は一気になくなりました。

モルタルを薄塗できる合板と防水層が一体になったパネルや

サイディングが普及し始めると施工の工程が少なくなりモルタル

のような水を混ぜることで養生期間が必要な部分がなくなると

工期も短縮できます。

時代の流れですね。

しかし、サイディングやパネルが普及し始めたころ壁の中でグラス

ウールの断熱材が結露を起こすという現象が多発しました。

グラスウールの施工方法に問題があったのですが、なまじ比較的

気密性がいいので結露を起こしたようです。

ところがこの小幅板を使った家では結露は少なかったようです。

小幅板の隙間から外側に湿気が逃げたのでしょうね。

断熱材も含めて新しいいいものが開発されると正しい施工方法が

周知されないままに工事が進むことがあります。

特に景気のいい時代はとにかく早く造って早く引き渡すということが

普通に行われていた時代ではありがちでした。

現代では瑕疵補償や中間検査などで問題が発生しそうな部分はどこも

気を付けて施工しています。