これから解体工事に入ります。

解体というのはあまり気持ちのいい仕事ではないです。

長年住んでいた家が解体されるのは住んでいた人にとっ

ても見ていてうれしいものではありませんし、感慨深い

ものもあることでしょう。

作業にかかって3日ほどですが、かなり作業は進んでいます。

木造の部分があるかと思えば、重量鉄骨、軽量鉄骨、ブロック

造まであります。

よくこれだけいろんな構造で造ったものです。

ほかの建物とくっついているので人力解体がほとんどです。

機械での解体が主流ですから人力となると手間がかかります。

手間がかかると解体費用も高くなります。

そこへ、カラーベストやスレートがあるとアスベスト含有と

いうことで処分費も高くなります。

安全と環境のためですが、法規制がかかるたびに解体に限らず

すべてが高くなっていきます。

ひと昔前でしたら、何でもかんでも機械で一斉に壊してすべて

混載のまま運搬していました。

今ではすべて分別です。

当たり前のことですが、当時は急激に解体費用が上がりました。

解体費用などどこでも同じように思いますが、地域によって単価

が違います。

奈良に比べれば大阪はやはり高いです。

 

この現場のように普通に車が侵入できるところはいいのですが、

最近、解体に限らずリフォームするにしても車が進入できない

ような家が多くなりました。

よくこんなところにこんな大きな家を造ったものだと反対に

感心することもあります。

このような現場は何をするにしても運搬費がかさみます。

 

私の会社ではまだ新しい家を解体したことはないのですが、今の家

は昔に比べて耐震性が良くなっているためか解体するにしても昔の家

のように簡単に壊れないそうです。

確かにサイディングや合板で固めた家は機械を使っても壊すのは大変

かもしれません。