玄関のタイルを施工しています。

玄関だけは今もほとんどの家はタイルや石を貼ります。

左官屋さんがモルタルや三和土で施工することもあり

ますが、タイルが一般的です。

タイルと言えば、ひと昔前までは台所の壁もタイルで

した。

浴室もユニットが普及するまでは土間も壁もタイルを

貼っていました。

トイレもそうでした。

汚れるところなので水洗いができるようにと土間も壁も

タイルが貼られている家が多かったです。

土間排水も取られていました。

しかし、頻繁に水洗いをしていいような防水性はありま

せんでした。

その点は浴室も同じですが、リフォームで解体すると

柱や土台が腐っていることが多いです。

考えてみると浴室はユニットになったのにトイレは

ユニットにはなっていません。

洋式の便器が普及したからでしょうか。

外壁もタイルを貼った家は結構ありましたが、それを

思うと住宅に関してはタイルもずいぶんと減ったもの

です。

タイルと同じく、湿式と言われる施工に壁の左官工事が

あります。

こちらは自然素材志向もあって仕事はやや回復している

ようです。

増えたといってもクロスが圧倒的に多いですが、タイル

ほどは減っていないと思います。

乾式であっても湿式であっても人が施工することに変わり

はないのですが、湿式の方が人の技術が必要になる傾向が

あります。

外壁のモルタル塗などもそうです。

湿式のほうが手間がかかります。

工期も乾燥という期間が必要になります。

これらが今の時代にそぐわないんでしょうね。

また現場の美化という点でもやはり湿式は汚れやすいです。

 

これからも省力化、合理化は家づくりにおいてもどんどん

進んでいくことでしょう。

当社がしている大工さんの墨付け手刻み、伝統工法による

家づくりなどは時代遅れかもしれません。

10年ひと昔と言いますが、10年後はどんな家づくりが主流

になっているでしょうか。

そしてどんな家づくりが少数で根強く残っていることで

しょうか。