戌亥蔵と言われる蔵です。

戌亥の方位、敷地の北西に造られる蔵です。

これに対して、敷地の南東に建てられるのが辰巳蔵

です。

どちらも家相では吉相とされています。

特に戌亥蔵は大吉相です。

家相というと信じる人と信じない人に分かれます。

しかし、まったく意味なく考え出されたものでもあ

りません。

例えば、この戌亥蔵などは敷地の北西に位置しますが、

日本の冬は北西の風が強く、また火災が一番恐れられ

ました。

その位置に土で厚く塗り固められた蔵があれば延焼を

免れやすくなります。

 

しかし、現代では新たに蔵(土蔵)を造る人はあまり

いません。

昔のように先祖から代々受け継いだものや冠婚葬祭に

使うものなどを残していく人は少なくなりました。

「それならいらないのでは」と思いますが、これが簡単

に取り壊すことができません。

家相上の問題もあれば、ご先祖様から受け継いだものでも

あります。

 

この蔵ですが、収めておくものもなくなり、かといって取り

壊すこともできないということでほかの用途に改造する人も

います。

うえの写真の蔵はご主人が自分の書斎にしておられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは子供さんの部屋です。

 

 

 

 

 

 

こちらは今日、打ち合わせっせてもらった蔵です。

農業をされています。

野菜の保管庫にしたいので断熱を良くしてほしいという

要望です。

厚い土壁で覆われているので夏はおそらく涼しいでしょう。

冬ですが、野菜なので寒くてもいいのではと思ったのですが、

あまり気温が低くてもダメなんだそうです。

外観は漆喰仕上なので内側で断熱するしかありません。

ただいま思案中です。

断熱をしても熱源は必要にはなります。