壁の隅の部分がややひずんでいます。

こちらの壁も同じような状態です。

これは実は先日の大阪の震災の時にできたものです。

築80年くらいの町屋風の繊細な感じの家ですが、阪神の

震災にも遭遇しています。

相当な揺れだったそうですが、家は持ちこたえています。

そして今回の大阪の震災でも大きな被害は出ていませんが、

壁にクラックが発生しました。

 

伝統工法ゆえに地震が起きると大きく揺れてしまいます。

筋かいや合板は使われていませんから、土壁と構造材の接合

だけで持っています。

揺れることで地震の力を逃がしているのですが、その度に壁

にクラックが発生してしまうというのも施主さんにとっては

困りものです。

耐震改修のために「時刻歴応答解析」をしてもらいました。

揺れを小さくするための耐震改修計画です。

制震ダンパーと面格子パネルを使って補強することになります。