寒くなってきました。

ここ数日の天候のせいで秋があったかわからないうちにいきなり冬

に入ったような感じです。

自宅では夜、既に薪ストーブを点けています。

家にとって冬は暖房のせいでどこかに結露が起きる可能性があります。

昔なら、窓でした。

ペアガラスのサッシが出始めた頃、室内で暖房をしていても窓ガラスが曇る程度で

結露水が流れないのを見て大したものだと感心していましたが、今ではガラスどころ

か枠も樹脂製でわずかに結露することはあっても窓周辺で結露水が流れるようなこと

はめったにありません。

しかし、室内の水蒸気が減ったわけではないですからどこかにそれだけの水分が漂っ

ています。

暖房をしていても冷えやすいところや壁の中に入ることもあるかもしれません。

壁体内結露というのは見えないだけに絶対大丈夫というものではありません。

この壁の中の結露、冬だけではなく夏でも起こります。

冬はどちらかというと外壁側で起きます。

壁が温まるので冷気と接触している外壁側に起きやすくなります。

夏は部屋で冷房を効かすと室内側の壁が冷えるのでそこで結露を起こします。

断熱材というのは普通綿状のものが多く使われていて室内側の石膏ボードと接している

部分は防湿シートで覆われています。

防湿シートの外側で結露すると断熱材の中で結露することになります。

これが起きると怖いですね。

5年や10年でどうにかなることではないですが、それ以上になって壁にシミができてきた

ときには構造材はかなり傷んでいるということになります。

そういった事例は実際にあるようです。

この場合どのような対策が有効なのか。

外壁側に透湿抵抗の高い合板を使えば水分は入りにくくなりますが、高くすると室内側から

の水分の逃げ場がなくなります。

どちらも一長一短です。