垂木と言われる屋根の下地になる木です。

切り口をよく見ると木の芯になる部分が残っているのがわかります。

いわゆる「芯持ち」の木を半分に割ったような状態です。

こちらも同じ垂木に使われる木ですが、芯はありません。

いわゆる「芯去り」と言われる部材です。

どちらがいいというわけではないですが、芯さりの方が節のないきれい

な木が取りやすいです。

また芯がないので割れにくい、ひびが入りにくい性質があります。

和風の大きな家をよく見ると寄棟、入母屋の屋根の角の当たる部分を下

から見上げると隅木と言われる太い木が斜めに突き出ています。

ここに使われる木も芯もち、芯さりに分かれます。

芯さりの方が高価で割れにくく、芯もちは割れやすいので木口を銅板で

ふさぐようにしています。

芯さりの垂木が取り付けられたところです。

化粧垂木仕上げと言って、軒裏を見上げると垂木と化粧の板が見える状態で

仕上げる方法です。

現代ではあまり見られなくなりました。

ほとんどが新建材の板か、塗装で包んだ状で態仕上げられます。

材料費がやや高くなりますが、化粧垂木もいいものです。