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日本の住宅は、欧米に比べて短命と言われます。

建ててから壊されるまでの年数は、日本が24年

アメリカは44年、イギリスは75年という資料が

あります。

 

日本の住宅が短命なのは、資産価値がなくなるからです。

日本では土地と建物は分けて評価しますが、欧米では

土地と建物は一体です。

日本では土地に価値はあるが、建物の価値はほぼ20年で

消滅します。それゆえ土地が売り出されるときは、家は

邪魔者扱いで取り壊すことを前提に売り出されているの

が現状です。

 

日本の家は消費財で「自分の家」は自分の代で消滅すると

考えられますが、欧米では良い環境で良い家は社会資産と

して売買されるので、長命となります。

 

アメリカにモーゲージローンというのがあります。

(日本でも試験的に採用した地域があったと思います)

家と土地を担保にして借りられるローンで、支払い不能に

なれば家を手放すことで、ローンの返済の必要はなくなります。

日本では、家に資産価値がないので「人の信用」でローンが

組まれます。それゆえ支払い不能になるとローンに追われる

ことになります。

 

日本では、高性能な家に対する補助金の制度があります。

長期優良住宅、住宅エコポイント、高性能建材利用促進

長期優良リフォームなど。

性能を上げるとコストもかかるので、補助金を出しますが

「良い家を造れば高くなる」ではなく「良い家を造れば高く

売れる」という時代になれば補助金はいらなくなります。

例えば100年後も受け入れられるようなデザインで100年後

もメンテできるような工法と材料で家を造れば資産価値のある

家になります。

(一部 新建ハウジングの記事を抜粋しています)