定期的に購読している住宅関連の冊子に「住宅に対する評価」

というアンケート結果が掲載されています。

1988年時点では住宅に対する不満率は51.5%だったのが

35年後の直近では23.1%まで低下しています。

住宅が高性能になり、設備も高機能化、建材の進歩もありますが、

各工務店の努力により品質が向上したのだと思います。

35年前と言えばちょうど私がこの業界に入ったころです。

右も左もわからず某ハウスメーカの下請けをしていました。

建てる尻から次から次へと売れていった時代です。

今思えば基礎から大工さんの仕事や仕上げまですべてにおいて品質

という面では今とはずいぶん違いました。

とにかく早く造って次の物件にかかることが要求されました。

今思えばそんな仕事が続くわけもありません。

10年もすれば仕事が減り出しました。

施工単価もどんどん厳しくなっていきます。

それに応じて検査も厳しくなります。

需要が減ればメーカーも生き残るためにはいい職人さん、いい工務店

だけが重宝されるようになります。

そんな背景もあって下請けを脱却する工務店が結構あったように思います。

当社もその一つです。

何より同じものばかり作っていると楽しみがありません。

新建材や集成材ばかりの家づくりにも疑問がありました。

そんな経緯があって今の会社があります。

自分の好きな家づくりができる、またそれを検討してくれるお客様がいる

というのは幸せでもあります。