古民家のリフォームをする機会が多いです。

古民家のリフォームで現地調査での要望をお聞きしたり、

細部の打ち合わせをしていると好みは人それぞれです。

仕事に関しては当然上がらこちらはプロですから、建築

知識は一般の人よりもたくさんあります。

リフォームを数をこなしてくるとどんな施工をすれば

どのようになるということも分かってきます。

壊してみないとわからないという部分は正直ありますが、

ある程度の予想は付きます。

お引渡しをして生活を始められてからのご意見、感想も

伺います。

古民家のリフォームというと耐震や断熱の施工があります。

しかしこれも施主さんの意向次第です。

 

「現地調査をするとここはこうしたほうがいい」といった

こちらの勝手な理想を考をえしてしまいます。

それで施主さんが思っていることと食い違うことも多々あります。

良かれと思っても工務店側の勝手な固定観念かもしれません。

特別耐震を気にしない人もいますし、断熱よりも木製建具の

ような雰囲気を大事にする人もいます。

「そこを施工するならばこちらを優先したほうが」と思うこと

も多々あります。

そんな時はプランができたときにやんわりとお伝えはさせて

もらいますが。

 

 

 

 

 

 

古民家はどこも縁側があります。

そしてえんがわは広い掃き出し(巾1間や2間は普通)になって

いてこれは古民家特有のしつらえでもありますが断熱の面では

不利です。

木製雨戸や単板のガラスで枠が木製ではほぼ断熱性は望めません。

それでも雰囲気を大事にする人はいます。

暮してみてどうしても不便ならばその時検討すればいい、という

考えの人もいます。

 

古民家とよく似た環境で生活してこられた方はある程度のことは

分かっています。

しかし、マンションや現代の小さな戸建てで暮らしてきた人には

環境の変化は想像しにくいです。

開放的ではありますがその分風通しもいいゆったりとした空間です。

何より冬の寒さは経験してみないとわからないかもしれません。

他府県と比べてもやはり奈良は底冷えしますから。