現代の子供さん(高校生)は将来「何になりたい」かというと

男女ともに会社員、公務員が1位と2位に入っています。

数年前だったか、どの世代を対象にしたアンケートか知りませんが、

「大工さん」が上位に入っていたと思います。

テレビの影響でもあったかもしれません。

最近の子は手堅く考えるんでしょうか。

時代を反映しているのかもしれませんが安定を求める傾向がある

ようです。

それもいいかもしれません。

仕事は仕事、趣味は趣味です。

 

 

 

 

 

 

先行きが不安な時代は大工さんや職人さんのような不安定に思える職種

には付きたいとは思わなくなるのかもしれません。

しかし、時代はどう変わるかわかりません。

人気のなかった職種が数年後一気に伸びるということは今までも多々

ありました。

花形企業と思って就職したらその後衰退していったということもあります。

 

大工さんという職業は一人親方という立場をとっている人がほとんどです。

いわゆる、一人の社長です。

ある程度自由が効きますが、働かなければ収入はありません。

しかもできるだけ量をこなさないと収入は見込めません。

その上一人前になるには最低5年はかかるでしょう。

環境も決していいとは言えません。

大工さんになる若い人と言えば親子がほとんどでした。

他人さんでは付いていけないんですね。

しかし、ここ数年このままでは大工さんがいなくなるというのでメーカーも

工務店も大工さんを育てるようになりました。

一人親方ではなく社員としてです。

社員として使うようになると経費が掛かります。

今の一人親方の日当は安く感じます。

しかし、相場はなかなか上がりません。

経費が掛かっても大工さんがいなくなるわけにはいきません。

それには一定の待遇も必要ですが、大工さんらしい仕事も必要です。

墨付けや刻み、ノミやカンナを使う仕事。

若い人は大工さんと言えばそういう仕事をするものと思っているはずです。

 

 

 

 

 

 

現場から送られてきたのですが、どこの写真かと思えば当社の現場でした。