私はたまたま経営者という立場にあるので幸いというか定年退職と

いうことを考えたことがありません。

経営者だからと言っていつまでも働けるわけではありませんが、一応

生涯現役のつもりではいます。

かといって「老害」と言われても困りますから、どこかで事業承継は

して一線は引くつもりです。

私は今現在満64歳で、9月で65歳になります。

一般的には定年退職している年代です。

同級生にはすでに退職して、第2の勤めに週に3日ほど働いているという

人もいます。

そこでもし、自分も定年を迎えていたら退職後どうしていただろうと思う

ことがあります。

そんな器用な人間でもないので「やることがない」「毎日時間を持て余す」

「これから何をしたらいいのか」となっていたかもしれません。

小さいながらも経営者ですが、会社を離れればただの老人です。

今でこそ、会社にいてこそ「社長」ですが、出てしまえばただの人です。

これはどんな立場の人でも同じですが、たまに会社の外でも同じような

ふるまいをする人が見受けられます。

日本は長寿大国です。

と言っても健康であればこそです。

65歳で定年を迎えてもおそらくほとんどの人が20年以上の人生を残して

います。

そこをどのように生きていくか。

それにはやっぱりどんな形であれ、なるべく働き続けることが一番かも

しれません。

しんどいですが、しなければならないことを持ち続けることです。

ホッとしてしまって急に病気になる人がいます。

人生の役割を果たしてしまったように思うと身体のほうが勝手にお役御免だと

思ってしまいます。

ほとんどが義務教育を終えて、高校、大学に進学し、そこまでの倍の人生を仕事

に注ぎます。この間、本当にあっという間です。

まだ現役の人は後悔のないように。

そして定年間近の人は第2の人生のために何かしたいことを考えましょう。

せっかくの人生ですから、残り少なくても楽しく過ごさないと損です。