木造住宅に採用されるべた基礎と言われる基礎です。

軽量鉄骨は布基礎が使われているようですが、ほとんど

の住宅がべた基礎を採用しています。

 

 

 

 

 

 

家全体をコンクリートの板で支えるので耐震性があり、

土間のコンクリートも厚みがあって防湿性に優れています。

床下の換気のために設ける換気口の開口部も以前は亀裂が

入りやすく強度不足になるように言われましたが、補強筋

を配置すれば亀裂が入るようなことはありません。

精度の点でも私がこの業界に入ったころと比べればはるかに

良くなっています。

 

 

 

 

 

 

当時は基礎の天端も水平がきれいに確保されておらず、不陸

がそのまま家の床に影響していました。

換気口の周囲にはジャンカと言ってコンクリートが行き渡らず

砂利が見えているといった状態の基礎もありました。

 

基礎コンクリートの寿命ですが30年とか50年、60年と言われます。

これはコンクリート自体はアルカリ性なので鉄筋がさびることを防

いでいるのですが、コンクリートも経年で少しずつ表面から酸化し

ていきます。

鉄筋は酸化すると錆びを起こします。

これが寿命につながります。

無筋コンクリートなら心配ないということになりますが。

1年間で1ミリくらいだったと思います。

鉄筋はほぼ基礎の真ん中にありますからその酸化が中心まで影響する

のが約60年です。

60年経過したからと言ってすべての鉄筋がさびるということもないと

思います。

酸化を遅らせる処理やコンクリートのかぶりを大きくして寿命を延ばす

といった方法もとれらるようになるかも知れません。

指定強度を大きくすることでも酸化を遅らせることができます。