古民家ですが解体してみると現代の家に比べて
随分柱が少ないです。
壁の東西方向はほとんどありません。
東と西の南北方向だけはたくさんありますが。
筋違もなければ壁も少ないのに家として形を保
っているのは昔ながらの継ぎ手や仕口によるも
のです。
差鴨居などの断面の大きな部材で組まれている
ので横揺れにも強くなっています。
いざリフォームとなるとどの家も大半が床をやり
替えることになります。
やはり湿気の影響でしょうか。
風邪通しよくできているはずなのですが、根太や
大引がよく傷んでいます。
放的な間取りなので適度に耐力壁を配置すること
で自由度の大きな間取りを考えることができます。
根太はいつも2寸角といった大きめの物を使っています。
床が傷みやすいのは昔の家の根太はあまり大きなもの
が使われていない上に配置の間隔が広いというのも
原因だと思います。
完成すれば現代の家と変わらない状態になります。
差鴨居といった構造材が残るので高さの制限はあり
ますが開放感は現代の家よりもいいかもしれません。
室内の仕上げは暮らす人の好みですが、真壁にすれ
ば古民家らしさを残すこともできます。