昨日は平屋の家のお引渡しでした。

この家づくりを始めたころは社員も少なく、プランから

打合せ、見積、設計まで、場合によっては現場まで

自分でやったこともあり「お引き渡し」となると

本というにほっとしたもです。

今も現場監督や設計は引き渡しが終わればホッとしてい

ることでしょう。

一方、お施主さんのほうはどうでしょうか。

「本当にここに頼んでよかった」と思ってもらえているで

しょうか。

はっきりとそういってくれる方もおられます。

しかし、ひょっとすると何らかの不満があるかもしれません。

どちらにしても、引き渡して終わりとはいきません。

少なくとも10年はお付き合いしてもらうことになります。

そう思うと、年間何10棟も施工するような会社はアフター

が大変でしょうね。

 

昨日お引渡しさせていただいたお客様は私が最初にモデルハウス

の案内をさせていただきました。

まだ、家づくりを考え始めたばかりで興味のある工務店を回り

始めたばかりということでした。

その後、おそらくよく競合しているであろう工務店と当社で

迷われているようでした。

設計の子の話を聞いていて「どうもこれは他社さんで決まりそう

だな」と思いました。

ところが突然「御社でお願いします」という返事をいただ

きました。

施主さんにとって何が決め手になったのかわかりません。

家づくりはおそらく一生に一度、大きなお金が動きます。

候補に挙がる工務店やハウスメーカーはたくさんあります。

たまたま雑誌やホームページで目についた、気になったところと

打合せを始めることになります。

「ここでいいのかな」何度も思うことでしょう。

工務店側は何とか契約しょうと頑張ります。

担当者の人となりにもよるでしょうし、プランにもよります。

何より予算が合わないと契約に至りません。

こちらではわからない何か決定的なものが施主さんにはあるの

かもしれません。

あるお客さんはほかにも候補はあったものの「期待以上のプラン

を提案してくれた」というのが決め手だったようです。

しかし、提案する側の不安としてはプランだけを持っていかれる

ということもあります。

それだけにどこまで提案するべきか、どの時点で提示するべきか

を迷っていることもあります。

施主さんも比較検討していれば、工務店側も検討しています。

そして、ある時点で「お願いします」言われれば思い切った提案が

できます。

施主さんが数社と比較検討されるのは致し方ありません。

しかし、施工する側も比較検討されている状態では本当の提案は

なかなか出さないのではないかと思います。