暖かいというか暑いくらいの日が続いています。

週末には少し冷えるようですが、その後は一気に夏に

向かうのかもしれません。

暖かくなると、家の断熱もあまり気にならなくなります。

リフォームと言えば断熱性の向上も一緒にすることが多い

ですが、実際の断熱リフォームの実施率は20%ほどです。

リフォームと言ってもいろいろで、内外装のやり替えや水

回りのリフォームが多く、大規模リフォームの時に断熱工

事をするという程度ですから。

ある記事によるとこれは施工業者側にも問題があるそうで、

500万円以下の工事は建設業許可が不要なので、家全体を手

掛けられない事業者もいるからということです。

また断熱工事のメリットを伝えようにも体感してみないとわ

からないので難しいです。

住む人の体感温度の差もあります。

日本の住宅戸数のうち全く断熱されていない「無断熱住宅」が

39%、ほとんど断熱されていない「昭和55年以前の断熱基準の

住宅」が37%と合計8割近くの家がほぼ断熱されていないこと

になります。

(リフォームで土壁の家に外断熱)

新築住宅の場合は、高断熱の窓と必要な断熱性能を持った

断熱材を使うことでほぼ満足できる断熱性能を持った家を

造ることができます。

しかし、リフォームの場合は現況や予算によって制約があ

ります。

大規模リフォームならば、ほぼ新築に近い断熱施工をする

ことができますが、部分リフォームでは限られた範囲しか

施工はできません。

断熱は家全体を包むことが理想ですが、それはできません。

リビング・ダイニング、トイレ、洗面といった主に住まう

部屋とヒートショックを起こさない範囲での施工が理想です。

施工手間やコストから断熱の順位としては窓、床、天井、壁

がおすすめと言われます。

熱損失が大きいのは窓ですから、一番効果があります。

内窓の取り付けは施工費も抑えられます。

次に床の気密、断熱。

直接触れるところなので床が冷えると体感的にも負担になります。

床下に空間があれば床下から施工できる吹付の断熱もあります。

天井は室内の暖められた空気が上に逃げることを防いでくれます。

また夏の日射も防いでくれます。

余裕があれば壁も施工するに越したことはないですが、耐震補強

を伴うような工事があればその時に施工できます。