今新築させてもらっている家の床です。

今はどこもべた基礎、布基礎でも土間はコンクリートが

打たれています。

地面からの湿気対策でもあります。

その上に大引を支える鋼製束、そして根太または合板を貼

ってその上にフロアーとなります。

断熱材は根太の間に入れるか、合板の下に敷き込むか、基礎

での断熱になります。

「気流止め」と言われますが、根太の間に隙間ができやすい

です。この家は基礎断熱にしています。

こちらは今リフォームで解体中の家です。

築50年くらいですが、この頃は土間は土のままでそこに束石

を置いて木の束で大引を支えています。

基礎も布基礎でおそらく無筋コンクリートです。

乾燥に伴う木の縮みや地盤の沈下で床鳴りがよく起きました。

場合によっては床がフワフワすることもありました。

完全に使が浮いている状態です。

床下に潜って束石と束の間に楔を打ち込んで直します。

今では鋼製束と土間コンで床鳴りはほぼありませんが、仮に発生

しても鋼製束を軽く調整すれば治ります。

こちらは築100年位の家です。

基礎がなく石場建てという伝統工法です。

考えてみれば小手間のおじさんと大工さんがいれば造れます。

土台や大引も製材されていなくてほぼ丸太のままです。

シロアリの被害を受けて一部木がなくなっています。

「これをどうするの」と思われるかもしれませんが、修正は

意外と簡単です。

基礎がなく、差鴨居があるので不同沈下を治すにもジャッキを

使って持ち上げることができます。

傷んだ木は取り換えることができます。

束石は周囲をモルタルで固定して鋼製束に取り換えます。

こちらが完成です。

この家は屋根の瓦を葺き替えたのでジャッキアップも簡単でした。

特殊な材料が使われていないので現代の家よりもリフォームしや

すいかもしれません。

現代の家はいろんな工業製品や新建材が使われていて代替品がない

ことが多いですが、昔の家は今もどこにでもあるもので造られてい

ます。

また、取り外しの利かない釘や金物が少ないです。

連休に家族でお墓参りに行ってきました。

と言っても家から歩いて10分くらいのところです。

南西の方向には法隆寺の五重塔があります。

手前の竹やぶに隠れて塔の先端だけが見えていました。

手前に見えている池は私が子供の頃よく遊んだ池です。

プラモデルの船を浮かべたり、堤防からは竹ひごと紙で

作った飛行機を飛ばしたりと近所の子供の遊び場でした。

今では柵がめぐっていて中に入ることもできません。

昔の遊んでいたころの風景が目に浮かぶようでした。