新築にしてもリフォームにしても、初めのとっかかりは直接、

当社(モデルハウス)に来ていただくか、見学会に来ていた

だくか、電話での依頼になります。

直接会って話を聞くと何となくイメージは沸くのですが、電話

では本当にわかりにくいです。

依頼する側も直接来社するのは勇気がいるのか、電話である程度

話が通じればと思うのかもしれませんが、色々聞かれてもほとん

どお答えすることはできません。

 

新築の場合は「坪単価」。

決まったパターンをもって販売している会社さんならかなり実質に

近い単価を伝えることができると思います。

しかし、まったくの注文住宅となると本当におおまかな金額しか伝

えることはできません。

使う材料にもよれば、造作家具もあれば住宅設備もピンキリです。

 

リフォームはさらに難しいです。

第一、どんな仕様にするのか、今の家は築年数何年なのか、見てみない

と何とも言えません。

木造住宅と言っても本当に千差万別です。

「古民家です」と言われても築年数や地域によって造りが違います。

その後の木造住宅となるとメーカーが建てたのか工務店が建てたのか、

地場の大工さんが建てたのかでも全く違います。

現地調査に行ってみるとツーバイフォーだったりプレハブだったりという

こともあります。

 

リフォームの依頼の場合は、すでに何度かリフォームをしていることも

少なくありません。

このリフォームの仕方にもよります。

なるべく安く、という形でリフォームされているとなんでもあるものの上

から新しいものを貼り付けています。

床、壁、天井、どこでもそれができます。

上から隠してしまえばきれいになりますから。

この場合は解体が大変です。

はがした下から以前の壁や天井、床が出てきます。

 

構造や家の程度がよくわかるのがやはり、床下、天井裏です。

小屋裏を見れば、どれくらいの構造材が使われているかがわかります。

雨漏れもある程度わかります。

詳しく調べれば、直下の筋違や断熱の状態、土壁かそうではないかが

わかります。

築40年から50年の家では壁は土壁か無断熱ということが多いです。

それ以上古くなるとたいがい土壁です。

次に床下。

土間コンクリートはまだ新しいので、リフォームで土間コンが打って

あることは少ないです。

土間はほとんど土のままです。

土間から床の高さは低いことが多いです。

潜って入れないような高さの家も少なくありません。

まず、地面が乾燥しているか湿っているか。

外周の地盤よりも高くなっているか。

低くなっていることが多いです。

特に植木などの植栽をたくさんされていると植樹の時にたくさんの土が

搬入されていて周囲が高くなっています。

家庭菜園が趣味の人も家の周囲の地盤が高くなっていることがあります。

プランターも数が増えればその都度買ってきた菜園用の土だけでも結構

な量になります。

 

束石や束がきれいに施工されているか、木くずなどのごみは散乱して

いないか。

そう言ったところで仕事の良し悪しが出ます。

それからシロアリの被害。

よく見かけるのが床下換気扇と土間に砂や湿気を取るための袋状のもの

が敷き詰められていることです。

換気扇はまだしも湿気取はいつまでも吸うわけがありません。