緊急事態宣言が全国に拡大されましたが、

とりあえず1か月間我慢すれば何とかなると思う人もいます。

しかし、自粛を呼びかけることで1か月様子を見るだけが本

当のところでしょう。

もちろん終息に向かえばそれに越したことはありません。

しかし、ある専門家はかなりの確率で1か月では元通りには

ならないと言っています。

ほとんどの人が感染して「集団免疫」という状態になるか

ワクチンや治療薬ができることが解決策ということです。

「集団免疫」

ある感染症に対して多くの人が免疫を持っていると免疫を持た

ない人に感染が及ばなくなることらしいです。

免疫を持っていると他人に害を及ぼさなくなるんでしょうね。

こんなことがあるんですね。

それからワクチンや治療薬ができるには1年以上かかるという

ことです。

どちらにしてもあまりいい情報ではありません。

こんな状況ですが、建築現場は今のところ普通に稼働して

います。

打ち合わせはしにくくなってますが。

まともに被害を被っている業界の方には申し訳ないですが、

進められる業務はこなしていかなければなりません。

在来工法の家では見られない仕口や継ぎ手です。

当社はもちろん在来工法の家も施工しています。

どちらも大工さんの手刻みで造っています。

立ち上がった軸組を見るとその違いは一目瞭然です。

伝統工法は縦と横の構造材が複数に交差しています。

在来は四角い開口を持った軸組になります。

伝統工法と在来工法では柱の数はほぼ変わりませんが、伝統

では水平方向の木が多くなります。

土台、根固め、貫、差鴨居、梁と幾重にも重なります。

在来は土台の上は梁です。

その柱と土台と梁を合板や筋違で補強して造ります。

継手や仕口は特に難しいものは必要ありません。

金物と釘で繋ぎますから必要がありません。

誰もが効率よく造れるようにしたのが在来工法です。

特別な技術は要りません。プレカットも対応できます。

早く、できるだけ安価に誰もがという点で在来工法は適して

います。

幾度かの地震を体験することで耐震性も上がってきています。

この在来工法は戦後の復興期に海外からの技術が持ち込まれて

造られています。

筋違のない木造建築物はあり得ないと判断されたそうです。

しかし、もしこのような技術が入ってこなければ、または入っ

てきても今までの伝統的な家造りを続けていこうとする人が

もっとたくさんいればどうなっていたことでしょう。

誰もが家を持つということはできなかったかもしれません。

純粋な伝統工法の家ばかりならば、震災の被害はもっと少なか

ったかもしれません。

ずっと昔に造られた家も残っているくらいですから。

また、空き家もこんなに発生しなかったかもしれませんね。