トイレに拭き漆仕上のカウンターがつきました。

材種はケヤキです。

木目がきれいなので漆も木目が見える拭き漆にしました。

 

 

 

 

 

 

こちらは洗面所です。

桧の板を黒漆で仕上げました。

鏡面仕上げのように手洗い鉢が映っています。

最後の仕上げは指でするそうですが、指で表面を仕上げた

とは思えないくらいきれいに仕上がっています。

元の材料はこんなでした。

ケヤキと桧のカウンターです。

「漆」調べてみると使われたのは縄文時代に遡るようです。

日本が起源か中国が起源かはっきりわからないそうです。

そして、この漆の木在来種かと思ってましたが、外来種なん

だそうです。

生息地は中国です。

漆の木の木片は12000年前のものが見つかっていて、それで

外来種ということはどのようにして渡ってきたのでしょうか。

外来種ゆえに在来種よりも弱いので人が手を掛けないと生息

できない木だそうでそんな昔から手をかけてきたんですね。

それほど必要だったとも言えます。

子供のころ、山に遊びに行って知らぬ間に漆の木に触れて、

かぶれた経験があるので普通に自生しているものと思って

ました。

それにしても普通の人が触れば、かぶれてしまう木を利用

するというのは発端は何だったのでしょうか。

魚の「フグ」などと同じで、危険なものほどおいしかったり

役に立ったりするということが自然界にはあります。

古代の人にはそれがわかったのかもしれません。

しかし、この漆の木、育ちにくい上に漆が獲れるのは樹齢10年

から15年以上のものであって、10数年育てた木から採取できる

漆の量は約200ml(牛乳瓶1本程度)ですからそれは高価なの

も仕方ないですね。