当社は、新築の家はだいたいエアパス工法というパッシブソーラーハウス

で断熱の施工をさせてもらいます。

この断熱材はポリスチレンフォームという断熱材です。

フロンを使わない環境には優しい方の断熱材です。

弾力性があって屋根の垂木の間にも施工しますが、普通にその上を歩くこと

ができます。

壁全体にきっちり詰め込まれているので耐震的にもかなり有利になります。

こちらは一般的なグラスウールの断熱材です。

構成の建材を使うことで補助金がもらえる制度を使っている現場です。

断熱材も材質によって熱還流率に差がありますが、大体はその厚みで

左右されます。

4寸角の柱を構造に使っている家は120ミリの厚みの断熱材が限度に

なります。

それ以上の厚みの断熱材を使うとなると添え木をして壁を膨らませる

か、外部側にも断熱材を施工するかになります。

北海道や東北の方ではそのような工夫をして断熱材の厚みを確保して

います。

 

2020年には省エネ基準が義務化される方向でしたが、義務化でなく

断熱性能を表示するだけですむことになるかもしれません。

ただ表示するとなると各社、それなりの性能を示すようにはなるで

しょう。

 

当社ではなるべく新建材を使わない家づくりをしています。

しかし、この断熱材(および耐力面材)だけは除外して考えていました。

以前、ドイツのテルモハンフという麻で造られた断熱材を使ったことは

ありますが、

それ以外では、セルロースファイバーくらいしかありません。

古民家の改修では土壁は施工しますが。

そろそろ、断熱材も自然素材を検討しなければならないかもしれません。

木を素材にした断熱材やウールなどがありますが、どれがいちばん環境に

やさしいか(貢献できるか)調べてみます。

日本の消費者は製品の環境的、社会的側面についてはあまり関心がないと

いわれますが、日本の木や天然乾燥、手作りといったことに共鳴してくれ

るお客さんはたくさんいます。

これからは環境や社会的側面に関心を持つ人が増えるのではないでしょうか。