三国志で有名な諸葛孔明です。

この人が子にあてた手紙の中に「寧静致遠」という言葉あります。

「丁寧の真心を尽くしていかないと遠大な事業を達成することはできない」

という意味です。

子供のこのような手紙を書くということ自体がすごいことですが、

偉業を達成する人は根本的に考え方が違うのでしょうか。

諸葛孔明 諸葛亮とも呼びます。あだ名は伏竜。生没年は181年から234年

となっています。

劉備玄徳が三顧の礼をもって迎えたという有名な話があります。

また、祈祷によって雨を降らせたり、一夜にして数千本の矢を手に入れたり

と神業のようなことをやってのけたり、七縱七禽と言って敵軍を七たび捉えて

七たび解き放つ事で服従させたりと戦国の時代に不思議な人のように描かれて

いますが、これは三国志演義と言われる史実を面白おかしく伝えたもので、実際

はそれに近いことはあっても実践はそんなに単純なものではないでしょう。

これは「吉川栄治」の小説も同じです。

つい本当のように受け取ってしまい勝ちですが、戦国の時代はもっと厳しいものです。

実際、諸葛孔明も映画や漫画で描かれているような軍師ではなく政治家だったと言わ

れます。天下三分の計という策略を考えています。

それにしても、歴史をたどってみると中国という国は偉人がたくさん生まれています。

諸葛孔明などは日本でいえばまだ邪馬台国の時代の人です。

それがこんな小説になるくらいに描かれるのですから、記録を残すという点では

大変優れた国です。

今の中国はどうなってしまったのでしょうか。