地盤改良工事をしています。

地盤調査の結果、改良工事が必要と判定されました。

施主さんにとっては余分な出費になりますが、こればかりは

判定に従うしかありません。

これはハイスピード工法と言って地中に砕石の柱を造って地盤

を改良する方法です。

今ではかなり普及しているのではないでしょうか。

これが開発される前は、柱状改良工事と言って固化剤と地盤の土

を攪拌することで地中にコンクリートの柱を造っていました。

ハイスピードに比べると掘削した土の処分が不要でやや割安感が

ありましたが、地中のコンクリートの柱は産業廃棄物になります。

砕石は天然の資材なので廃棄物にはなりません。

また地中の土と固化剤が化学反応を起こして固まるので人体に有害

なものが発生する可能性があるとも言われます。

この砕石は地中に丸い穴を掘ってそこに砕石を叩き込むようにして

作るので周囲の土が締め固められるので余剰水を逃がすことで液状化

を抑制する効果もあるそうです。

(正式には液状化対策工事という別途工事があります)

ところで、住宅の不同沈下はどれくらいの確率で起こるのでしょうか。

地盤調査を行っている限りはその時点で改良工事不要という判定も

あります。しかし、5点を計測するだけですから絶対ではありません。

また改良工事をしたからといって絶対安全でもありません。

ある統計によると不同沈下の発生率は0.24%です。

約400軒に一軒という割合です。

多いのか少ないのかわかりませんが、火災の発生率は0.017%らしい

ですから、火災よりは10倍以上多いようです。