リフォームの工事をしているところです。

既存の壁や内法材を撤去していくと柱に大きな欠き込み

がされていることがよくあります。

これは昔の家(築50年くらい)ほど多いです。

真壁と言って柱が見えている構造では、その柱に廻り縁や

鴨居などを取り付ける際に柱を欠き込んで取り付けること

になります。

写真くらいの欠き込みなら構造上問題があるわけではない

ですが、場合によっては柱の4面に欠き込みがあることも

あります。

ここまですると少し心配になります。

基本断面の3分の1以上の欠損がある場合は、埋木や添え木、

または取替といった対処が必要になります。

古民家と言われるような家では柱も梁も構造材自体が太く大き

かったので多少の欠き込みは構造的に支障がありませんでしたが、

現代のように3寸5部角や4寸角といった柱が主流になるとあまり

大きな欠き込みはできません。

それゆえ、大壁と言って柱が見えない造りになってきているとも言

えます。

私たちのようにいろんな現場を見ている者にとっては何でもないこと

が一般の人にとっては気になることもあります。