数年前にリフォームさせてもらった家の施工前の床下です。

束石と言われるブロックの上に木の束が建っています。

昔の家はコンクリートの基礎でも布基礎だけで土間のコン

クリートはあまり施工していませんでした。

施工したばかりのときは束石が地面の上に置いてあって地面

より高いところにあったはずなのですが、床下に換気扇をつ

ける業者さんが床下の地盤が低いというので砂を入れていった

ようです。

しかし、木の束まで届くほど砂を入れてしまっては木が水分を

吸って腐ってしまいます。

結局、土間に防湿のコンクリートを施工しました。

現代は、布基礎であっても土間の防湿コンクリートは施工します。

べた基礎なら当然土間にコンクリートが施工されます。

そこに鋼製の束を施工するので写真のような状態にはなりません。

しかし、普通よほどの湿地帯や家の周囲から水でも流れ込まない

限り床下が勝手に湿るということはありません。

空気が滞っていれば別ですが、換気口があります。

こちらの家は、建築当初からもともと周辺の地盤よりも床下が低

かったのかもしれません。

そのほかの原因としては、庭を施工したときにたくさんの土を周辺

に入れてしまった。

また、家庭菜園が好きな人によくあるのがプランターなどで草花を

育てるのが好きな人は新しい花を育てるたびにプランターの土を庭

にまいてしまいます。

これが意外と回数を重ねると結構な土の量になります。

土間のコンクリートが施工してあるからと言って周辺地盤がその土間

より高くなってしまうと床下は湿気が貯まります。

反対に土間のコンクリートが施工してなくても周辺地盤より高ければ

基本床下が湿ることはありません。

また土間のコンクリーとは地面と同じ温度になるので冷たくなりやすい

です。

そこに空気が滞ると結露を起こします。

以前ハウスメーカーの仕事をしていた頃、ここではすべて防湿の土間コン

を施工していました。

構造の見学会の準備をしていたとき、朝家の中に入ってみると土間の

コンクリートから立ち上がりまでびっしりと濡れています。

誰かが掃除をするために水をまいたのか と思ったくらいですが、

原因は冷えた土間に湿度の高い空気がふれての結露でした。