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完成の現場に自主検査に来ています。

何棟造っても人それぞれいろんな間取りがあるものです。

もちろんよく似た間取りの家もありますが、それぞれ個性があります。

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建具もそれぞれです。

ある程度はこちらで提案させてもらいますが、施主さんにもこだわりが

あります。

今回はこんな建具になってます。

デザインはあらかじめ暫定で決めていますが、現場監督が工事を進めな

がら施主さんと打ち合わせを重ねているうちに「こんなふうになったの」

ということはよくあります。

そこが注文住宅と言えば注文住宅です。

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よくある和室です。

一段上がっていて、その下が引出しになってます。

必ずと言っていいほど引出が付きます。

「付けてくれ」と言いながら「何を収納するのかな」とご自身で言われていること

もあります。

和室を一段高くする いつからこのような手法が使われるようになったのでしょう。

床座になるので少しでも視線の高さを合わせるためでしょうか。

 

家というのは性能(断熱性や耐震性)、使い勝手、使う材料、間取り、そして

見た目といろんな要素がありますが、一番大事なのは長く使える間取りでしょうか。

永く使えるようにするには、それなりの耐久性も必要です。

ある建築関係の雑誌に「いい家よりも雨漏れのしない家」という題材が掲載されて

いました。

「いい家」は今はたくさんあります。

デザイン、断熱性、耐震性、自然素材など各社工夫を凝らして作ってます。

なかでも見た目は大事です。

技術的にも進歩して大きな不具合などなさそうですが、これが意外とたくさんあります。

いい家を求めすぎて基本的な性能がおろそかにされているのではないかという警鐘です。

見た目ばかりではなく、見えないところこそしっかりと作らなければなりません。

ただでさえ今の家は肝心なところがメンテナンスしにくく造られていますから。