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現在、建てられている住宅のほとんどは耐震工法と言って

写真のように筋違と金物または合板を使って剛性を確保して

地震に耐えるように造られています。

建築基準法によれば震度6から7で倒壊しないであろう強度

を要することとなっています。

あくまで想定であり、しかも倒壊しないですから損壊はするで

あろうということです。

 

地震に対する工法にはこの耐震工法以外に免震、制震、減震と

いった工法があります。

免震は高層ビルなどに採用されることが多いゴムのような弾性

を持ったもので揺れを軽減するものです。

住宅にもこの工法はあります。

家本体を球状の物の上に置くことでこの球が転がって左右の揺れ

を軽減するものです。

施工費が高価なためかあまり普及していないようです。

あくまで横揺れを軽減するもので縦揺れには対抗できませんが、

地震の被害のほとんどは横揺れによるものですから、有効です。

制震工法というのは筋違の代わりにダンパー(伸縮するもの)を

使ってさらに家を粘り強くするものです。

減震というのは基礎を2重に造ります。

下の基礎と上野基礎の間に特殊なシートを敷くことで地面が揺れた

時に滑ることで地震の力を逃がす工法です。

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昔の石場立ての工法を参考にしたものです。

石の上の束や柱が滑ることで地震の力を逃がします。

この昔からある日本の工法は見直されてもいいように思います。

今回熊本で大きな被害が出ていますが、本当にどこで起きるかわかりません。

こんなデータがあります。

2010年1月1日を基準として震度6弱以上の地震が起きる確率のワース

トテンというデータがあります。

静岡89.8% 津85.9% 奈良67.7% 横浜66.9% 根室63.9% 高知63.9%

千葉63.8% 徳島61.2% 大阪60.3% 甲府31.3% でした。

なんと奈良は高いです。

しかし、この後実際に起きているのは東北の福島 九州の熊本です。

どちらも番外でした。

ちなみに宇都宮1.6% 福島0.9%でした。

東北や九州の人たちはまさか起きるとは思っていなかったでしょう。