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蔵の内装をリフォームしています。

見回すと梁も母屋も柱まですべて丸太のまま使ってあります。

昔の建物には多いです。

製材所があまりなかったからか、製材に費用が掛かったからか

そのまま使うのがいいとされていたのか、正確なところはわかりません。

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前にあった床を撤去して新しく床を作ります。

1階の天井高さは低くなりますが、使用にはそれほど差支えなさそうです。

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壁の根太かけを打ち付けたところです。

 

旧な村などに行くと今も蔵が残っています。

いろんなものが詰め込まれそれなりに有効に使っている家もありますが、

もう処分してほしいという人もいます。

冠婚葬祭を自分の家でする習慣のある家では、座卓から食器まで数十人分

揃っていることはよくあります。

今ではそういった習慣もだんだんなくなり、会館を借りる人がほとんどです。

その方が楽ですから。

しかし、昔のそのような習慣も近所付き合いというものがあり、お互いが協力

し合ってやってきたものです。

そうやって、近所の人たちと家族ぐるみで付き合いが成り立っていたように

思います。

 

使わなくなった蔵を改装することはたまにあります。

子供部屋になったり、ご主人の隠れ部屋のようにもなったりします。

もともと大事なものを収納するように作られた建物ですから、家事や震災と

いった災害にも強く作られています。

昨年のことですが、ある理由で蔵を取り壊すことになった家がありましたが、

壊すのに一苦労したそうです。

厚く塗り重ねられた土壁というのはかなり丈夫なようです。