20150724_RBWF_001

中古住宅を購入して、リフォームする人が増えています。

建物自体の評価額は、築年数に比例するので築20年、30年となれば

ほとんど土地価格で手に入れることができます。

家の程度さえよければ、それほど手を加えなくても住むことができます。

ただ、理想とする間取りでない場合は、それなりに手を加えることに

なります。

 

しかし、中古住宅と言ってもいろいろあります。

築20年から30年なら在来の造り方をしていて今の住宅と比べても

それほど大きな違いはありません。

設備機器の入れ替えや断熱・耐震といったリフォームで対応できます。

これが、50年、60年となると古民家と言われるものになります。

構造もほぼ在来ではなく伝統構法となります。

使われている材料も違います。

ほとんどが本当の自然素材です。

壁は土壁、屋根は茅葺か和瓦、通り土間があってほとんどが和室です。

水回りはリフォームされていることが多いですが再度手を加えること

が多いです。

この自然素材は人の体にもやさしい健康的な素材ですが、虫や動物にも

当然優しいです。

湿気があればカビも生えます。

このカビを抑えるために、土間には三和土を壁には漆喰を使って防いで

きました。

このような家に住んできた昔の人はそれなりに住み方を心得ていますが、

今の人にはそれは分かりません。

雑誌などで、古民家を再生してカフェや店舗にしているのをときどき見かけ

ますが、店舗として使うのと生活するのとは違います。

立地的にも山間部が多いですから、生活を前提にするのならいろんなことを

想定してそれなりの覚悟は必要です。